何の前触れもなく、あなたのご主人の会社でリストラが始まっていたらどうしますか?
気付く自信はありますか?
突然怖い話をしてすみません。実は、夫の同僚は一週間も家族にリストラがあったと伝えることが出来なくて対応策が後手後手に回ってしまったのです。また、一週間も家族に伝えられずにいたご本人の気持ちを想うと、胸が痛くなります。
一方、私は、夫の会社でリストラがあったその日、夫が帰宅する前にリストラの情報を手に入れていました。そして、夫が口を開く前に、「リストラが始まるんでしょ? 大変だよね」と切り出すことができました。
ここでは、いったいどうやって一主婦である私が、いち早くリストラに気が付くことができたのかについて、お話しします。
株式上場企業勤務の場合
夫の会社でリストラが始まったのは、本当に、ある日突然でした。
わかりやすいほどの業績の悪化や、なんとなくの予兆などは一切ありませんでした。
発表されたその日、同業他社も株主も皆一斉に驚いていたので間違いありません。
このような、会社の情報がいち早く発表される場はどこかご存知ですか?
ご主人の勤務先が株式上場企業である場合、日々、ウェブサイト上に公開されるIR情報を見ておけば間違いないです。
株式上場企業とは
株式市場、すなわち証券取引所で株式の売買ができるようになることを「上場(じょうじょう)」といいます。上場企業とは、その株式を発行して資金調達できる会社のことを指します。
IR(アイアール)とは
その株式上場企業は、株主に対して的確な経営情報を提供しなければなりません。その活動の総称をIRと言います。具体的には、決算や事業に関する説明会の開催、年次報告書などの資料作成、ウェブサイト上の情報開示などを指します。
IRでいち早く早期退職について報告される理由
リストラされる立場から見ると、大変腹立たしく同時に残念なのですが、リストラ(早期退職)は株主に喜ばれることがしばしばあり、リストラ発表されると株価が上昇することもよく見受けられます。(これまでの経験則での話です。今後の株価の動きを保証するものではありません)よって、企業はいち早くIR情報としてリストラ情報を発表する向きがあります。
リストラ以外にも、会社の動きがよくわかりますので、ご主人の勤務先が株式上場企業であればIRニュースをこまめにチェックしてみましょう。
非上場企業勤務の場合
では、非上場企業でIRニュースを発表していない企業にお勤めの場合はどうでしょうか?
実は、私が夫のリストラ情報を最初に知ったのは、IRニュースからではなくツイッターからなのです。(その後すぐにIRを見て事実であることを確認しました)
夫との普段の話のネタになると思い、夫の働く業界の情報を発信している方(業界紙の編集者)をフォローしていたのです。そこで、寝耳に水の話を聞かされたのでした。
ほぼ同時に、同業界の方々も異口同音に「〇〇社でリストラだってー」と呟き始めたので、業界紙の編集者を見つけられなければ、ご主人の勤務する業界に通じた方を何人もフォローしておくことをお勧めします。
リストラ発表の文面
リストラとは、一般的な通称です。企業から発表されるときは「早期退職者を募集します」という文面で発表されます。
「早期退職者を募集します。
対象者: 〇〇部門に属する××歳以上の従業員 上限×名
退職日: ××年〇〇月■■日」
のように報告されます。リストラという言葉は使われませんので、ご注意ください。
我が家の場合
さて、上記に書いたように私は夫の帰宅前にリストラのことを知ることができました。
知った時には相当動揺しましたが、おかげで帰宅してきた夫に冷静にこちらから話を切り出すことができたのです。
これが、夫の口から初めてリストラの話を切り出されていたら、私のことですから動揺のあまり夫を責めていたと思います。
「あなたの為に、仕事を辞めてついてきているのに、家も仕事もなくなるってどういうこと? 私たちを路頭に迷わせるつもり?」
なんて言ってしまったかもしれません。
対して夫の方も、まさか社内情報を妻の口から聞かされるとは思ってなくて驚いていましたが、自分から重たい話を切り出さずに済んでホッとしているようでもありました。実際、同僚の方はなかなか家族に言い出せなくて何日も悩んだ人もいたようです。
転職活動はスピードが命ですから、リストラが始まったと知ったらすぐに動き出すべきなのです。(私は転勤族の妻なので、転職を何度も繰り返しています。対して夫は新卒入社でずっと同じ会社にいるので、転職情報はゼロ。私の経験がまさかこんな形で役に立つ日がくるなんて思ってもみませんでした。)
よって、是非、ご主人の会社の動向は、一週間に一度でもいいのでチェックしてみるようにしてください。
リストラ情報をいちはやく手に入れた方法【まとめ】
まとめ:いち早くリストラに気が付くために、IRニュースや業界情報はまめにチェックしておこう。

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